後に仏教を日本に普及させたことことで知られる明菴栄西によって13世紀に日本初のお茶に纏わる書籍「喫茶養生記」(建暦元年)が公刊されました。そこには抹茶が純度の高い効力のあるお茶とされており、「長寿の妙薬」として説かれていました。なぜ「薬」とまでの評価を得たのでしょうか?実際に健康面においての抹茶の恩恵とは?
現代科学により抹茶の特性として、天然由来の抗酸化物質、アミノ酸、ビタミンやフラボノイドなどを含み、健康面においてのメリットが多いと云われています。抹茶がもたらす利点はその飲み方に秘密が隠されています。
他の種類のお茶を淹れる時には茶葉、又はティーバッグにお湯を注ぎ、使用後は捨ててしまいます。 抹茶は粉末状の茶葉を泡立てて飲むため、栄養素が全て吸収されます。つまり、抹茶以外のお茶を淹れる時に捨ててしまう茶葉に含まれているビタミンAやビタミンE、ベータカロテンなどの不溶性ビタミンの摂取を可能とします。
様々な抹茶の利点を証明する研究も幅広く行われており、それらの研究結果から5つの抹茶の重要な要素を選定しました。
5回に分けてご紹介致します。
-
免疫力を高める
抹茶は通常の茶葉に比べ、約137倍ものカテキン(フラボノイドや抗酸化物質の種類)を含む事実が研究によって解明されており、これらのカテキンは病の原因となる様々な微小体に作用する抗ウィルス性や抗菌性を有しています。従って、抹茶を飲むことにより、感染やフリーラジカルを防ぎ、酸化損傷を減少させる効果がみられ期待されます。
さらにはカテキンの持つ抗酸化作用は、活性酸素が身体を攻撃するのも防ぐため、内側からのダメージを予防してくれるのです。なんて頼もしいのでしょう!
その抗酸化力はビタミンCやビタミンEの数倍はあるというのですから、抹茶がスーパーフード"Matcha"として人気なのも納得ですね。